沿岸コミュニティ災害リスク軽減のための人材育成事業
(国連国際防災戦略 SELAMAT プロジェクト)


バイオシールドプロジェクト:海岸線のバイオシールドによる災害対策


モルジブは災害リスクがとても高い国だと言われています。とても小さな国で、資源も限られており、またその地理条件により、これまでもいくつかの危機がありました。人口は増加しているものの、インフラが整っておらず、収入源がかぎられていることなどから国としての力が伸び悩んでいます。このような背景を踏まえ、一瞬にして人々の生活を壊してしまう自然災害への対策が必要不可欠なdのです。 モルディブの海抜は低く、また土地の高低差もほとんどないことから、大雨や強風、潮の流れの変化等で海岸線が削られることがしばしばあります。そこで育てていた海岸作物や砂の採掘などの人間による海岸線の浸食も懸念されています。海岸線の土地が狭くなったことで海からの強風により家屋の崩壊が起こるなどの深刻な問題が起きています。2004年のインドネシア沖津波ではたくさんの家屋が崩壊し、海水により農作物が被害を受けました。


地元での対策


自然の驚異と闘うため、地元の人々は地元の木々を海岸線に植え、自然の壁をつくってきました。木々の根は海岸を守り、また強風などから人々を守ってきました。
地元で植えられている木は以下のものです。


1. Banyan, 2. Coconut, 3. Dikka, 4. Funa (the timber is good to make boat), 5. Kurethi, 6. Kaandu 7. Hinud, 8. Medili, 9. Mahu, 10. Bread fruit


ただ、海岸地域での木々の管理は難しく、最近では板で作った壁などが用いられるようになりました。ところが基礎が弱く、この板の壁ではあまり効果があがりませんでした。


SEEDS ASIAのプロジェクト


そこでSEEDS ASIAはもう一度自然の木々で作る防風林(バイオシールド)の再生に取り組みます。数種類の木々を混植し、海岸線の浸食にも効果的で、地元の人々の現状にも見合ったプロジェクトを実施し、海岸地域での自然の回復力を強化します。
強いバイオシールド作りにまず欠かせないのは土です。また水も不可欠なので、植樹は雨季に行います。バイオシールドは島を支える大切な役割を果たします。専門家を派遣し、木々の発育環境を地元の人々と共に見守ります。ワークショップを開催し、地元の知恵を借りながら、実施地の選択や木々のケアを注意深く行います。また日々の活動は地元の知事会や青年グループ、NGOなどに支えられます。


SEEDS ASIAのバイオシールド


大きさ:1ヘクタール(1万平方メートル=100メートルX100メートル)
本数:約1000本