家庭菜園プロジェクト
(国連国際防災戦略 SELAMAT プロジェクト)


災害時の食糧難対策のための家庭菜園


小さな島々でできたモルディブでは、食料は殆ど近隣諸国からの輸入に頼っています。首都マーレに届いた食糧はそれぞれの島に主に船を使って輸送されます。
マーレから200km以上も離れたシャビヤニ環礁では、新鮮な野菜は高額で、日々の食事には少量しか出されません。また悪天候などで船が使えなくなると入手が困難になります。
災害時に備えるとともに、日々の栄養補給のためにも家庭菜園が重要な役割を担っています。
これまでのアジアでの経験から、農作業を通した環境へのアプローチやコミュニティーネットワークは、災害時に非常に役に立ち、コミュニティそのものの回復も早めていることが分かっています。
またそこで取れた作物は換金作物としての役割も果たします。
モルディブの平均的な家庭菜園の規模は100−500平方メートルほどです。
通常栽培される野菜はチリ、豆、なすび、きゅうり、スイカ、バナナなどです。
調査によると10−12種類ほどの作物が栽培されており、米や魚からは摂取しにくいビタミンや食物繊維の摂取に役立っています。


家庭菜園の状況


種:近隣諸国からの輸入。SEEDS ASIAでは地元の状態に適応した種子の収穫を検討中。
土壌の質:非常に貧弱な土地。石灰質の珊瑚の影響で浅い土壌しか菜園に適さない。気孔の多い石灰岩などを多く含むため、水分の蒸発が早く土壌の浸食をもたらしやすい。肥料はほとんど輸入。
害虫・病気:害虫や病気以外に鳥獣による作物被害が大きい。昔ながらの対策があるが、改善すべき点がある。
組織:地元の青年や婦人グループが行政の枠組みの中で活動している。NGO以外のサポートが得られるのは地元の農作物研究所のみであるが、ほとんど機能していない。


SEEDS ASIAの取り組み


FAO(国連食料計画)の枠組みに沿って、多様性の強化・地域支援システムの改善・地元の知恵の発掘・実施者の能力強化に力を入れます。
まず土壌のサンプリングや家庭菜園の実状を調査します。
地域の昔ながらの方法を尊重し、効果の高い新しい農法が現地で使えるかどうかを見極めます。
またプロジェクトは今後地元で継続していけるよう、技術的・社会的側面の両方をみながら進めていきます。
また、出来るだけ沢山の人の意見を交えながら、ケース毎に内容に若干変化をつけます。


SEEDS ASIAの家庭菜園


  • 250世帯
  • 従来の家庭菜園の強化
  • 水栽培の実験と栽培方法の啓蒙