特定非営利活動法人 SEEDS Asia

フィリピン事業概要(2017年~)

学校の防災管理推進支援(2017年4月~)
■事業の経緯

SEEDS Asiaは2014年11月から2017年3月まで、教育省第7地方事務所とともにセブ州における学校防災教育の推進を実施してきました。児童・生徒の防災力向上も学校防災の大切な柱の一つですが、さらに学校の安全を推進するためには、防災に主体的に取組む職員の育成、学校防災計画の策定や緊急時の対応に関する事前協議等、学校における災害リスク管理が重要です。フィリピン国教育省もその重要性を認識し、各組織内での防災管理チーム編成を省令で取り決めたり、学校防災管理マニュアルを配布したりしています。このように、近年の枠組強化・制度化は顕著に進んでいますが、学校の草の根レベルの実施はこれからの課題となっています。
そこで、前事業の防災教育の成果を引き継いだ学校防災管理を推進するため、2017年4月よりJICA草の根技術協力事業「セブ州における学校の防災管理推進支援事業」を開始しました。
 

■事業内容
1.学校防災管理指導チームの研修
教育省第7地方事務所の防災管理担当者と、その下にある10の地区事務所に所属する防災管理担当者に対して学校防災管理指導チーム研修を実施します。担当者とともに「学校防災管理チーム運営指針」を作成し、学校ごとの防災管理チームを研修する際のガイドラインとします。
2.「パイロット校」での学校安全点検
研修を受けた学校防災管理指導チームとともに、各地区事務所から選ばれた10の「パイロット校」で学校安全点検を実施し、平時からのリスク管理を推進すると共に、学習環境の改善を目指します。
3.緊急時対応マニュアルの作成
「パイロット校」にて緊急時-特に災害発生時の対応についての各校の状況や環境に応じてカスタマイズされたマニュアルを作成します。災害発生時は学校内にいる職員と子どもの安全確保に加え、避難所への移動や、外部からの避難者対応も必要なので、このマニュアル策定には学校職員だけでなく、地域コミュニティ(バランガイ)の参画も必須となります。
4.防災避難訓練の実施
作成したマニュアルの有効性や課題について検討するために、学校と地域の合同防災避難訓練を実施します。この避難訓練は、先行事業の防災教育の効果を測ることもできますし、教員の能力向上にも関わるものです。マニュアルで策定された内容を、実際に体を動かして確認することで、更なるマニュアルの改善につなげます。
5.情報発信
事業の成果を事業地外にも発信・共有するセミナーやワークショップを開催します。同様の取組みの成果を事業地内で抱えるのではなく、教育省本省や他の地方事務所へと共有することで、先進的な優良事例を他の地域に広めることが期待されます。
 

この事業は、地域活性化特別枠という枠組を活用し、兵庫県教育委員会と連携して実施します。阪神・淡路大震災後蓄積されてきた学校防災の取組みをフィリピン国と共有し、技術的な助言を頂くことで、フィリピンの学校防災力向上を目指します。

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2017/05/26