特定非営利活動法人 SEEDS Asia

丹波市復興まちづくり協働事業

■事業概要
 丹波市は兵庫県の中山間地域に位置し、人工林が多く存在する山や、川などの自然が豊かなまちですが、人口の高齢化および過疎化という課題を抱えています。そんな中、2014年8月の集中豪雨が原因で発生した土石流と川の氾濫では、多くの家が被災する一方、住民が積極的に協力し合い避難行動を取ったことにより、人的な被害を少なく抑えることができました。丹波市は、同災害からの復興プランを策定するに当たり、人的被害を最小限に抑えた要因は、日常的に隣近所の人々と顔見知りで、緊急時には互いに助け合う姿勢「地域力」にあるとしました。
SEEDS Asiaは、丹波市が復興を目指すにあたり積極的に外部との協働を図る「復興まちづくり協働事業」に参加しています。同市が誇る「地域力」を育むべく推進している「ふるさと教育」に着目し、地域が持つ資源を活用し、災害について学ぶだけでなく地域を愛する心を身につけることを目指した防災教育を提案し、丹波市教育委員会と共に事業を進めています。
 

■事業内容
 丹波市教育委員会と協働で実施している「学校と地域との連携による体験型の防災教育の推進」事業では、4つの防災教育活動(防災登下校、防災マップづくり、防災講演会、防災訓練)を中心に、学校で実施しやすい防災授業の実施を図ります。2016年度は4校の「研究指定校」で実験的に4つの活動実施に取組みました。
 

1.防災登下校
登下校の時間を利用して、地域の危険な箇所や安全な箇所、歴史的な場所や自分の好きな場所について発見する時間とします。授業時間を費やさずに実施できる取組みです。
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2.防災マップづくり
まちあるきとマップづくりの2部構成です。地域のまちあるき点検(防災登下校と組合わせてもよい)をし、その結果を白地図に落とし込むことで、地域の情報を「見える化」します。
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3.防災講演会
学校教員と地域の方々合同で、防災に関する学びを得るという目的の活動です。学校教員は自分が育った地域とは異なる校区を担当することがほとんどで、異動もあり、地域のことを永続的に教えられる環境にはありません。そこで、地域の方々に学校防災教育に携わってもらうことで、子ども達に自分の「ふるさと」に関する学びを提供することができると期待されます。IMG_3790
 

4.防災訓練
可能であれば、定期的に実施される学校の防災訓練を地域の方々と合同で実施することが期待されます。実際に災害が発生する時、学校内には地域の方々も避難してくる可能性が高いからです。 

 また、これらの活動に加え、2014年の豪雨災害の経験・教訓を次世代に語り継ぐために副教材が開発される予定です。丹波市が位置する兵庫県では、既に阪神・淡路大震災の経験から生まれた副教材「明日に生きる」を導入していますが、丹波市ではさらに市の課題に特化した教材が必要だと考えるためです。
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 これらの活動と副教材の使用を学校の年間計画に入れ込むことで、全市的な防災教育の展開が可能になると期待されることから、「防災教育モデルプラン」も作成し、地域資源が豊富な丹波市ならではの、ふるさとを愛する心と同時に災害に対応できる能力・周りの人々と協力し合う姿勢を育めるよう、防災教育の展開に取組みます。

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2017/05/25