特定非営利活動法人 SEEDS Asia

ベトナム

■ベトナムで事業を開始したきっかけ

ベトナムの南北に細長い地形は、その4分の3を山岳地帯に占められる一方、南北約3400kmの海岸線に沿う海岸平野や河口部に広がる大小のデルタ地域を有することから、文化・風習のみならず自然災害にも各地域で違いが見られます。また、自然災害の中でも洪水による死亡率が最も高く、その中でも子どもの占める割合が80%を超えることもあり(ベトナム農業農村開発省統計)、子どもに対する防災教育の必要性が認識されています。特に中部地域は熱帯性低気圧及び季節風の影響を受けやすく、台風、洪水や地滑りによる被害が多発しています。2006年のサンセン台風ではフエ省、ダナン市、クアンナム省の被害が他省と比べて高く、ダナン市では100名以上の死者が出ました。また、これらの自然災害は気候変動による影響も受けやすく、政府及び地域住民への正しい防災知識の普及が求められています。

 

ベトナム事業概要01

 

 

 

■ベトナムでの事業内容

□ベトナム中部の学校を中心としたコミュニティ防災力の向上支援

2010年3月から2011年3月、ベトナム中部、ダナン市ハイチャウ郡において、小学校2校、中学校2校を対象に、防災教育のための教員研修を実施し教員の防災知識の向上を図りました。その後、研修を受けた教員による防災教室(災害基礎学習、防災絵画、緊急避難袋作り等)が実施されました。一方、これらの学校の周辺コミュニティを対象とした防災研修では、地域防災マップ、サンドバック作りや応急処置等より技術的なプログラムに絞り研修を実施しました。また、これら経験をもとに教員向けの防災教育ハンドブック及びコミュニティ向けのブックレットを開発し、関係者へ配布しました。

 

ベトナム事業概要02

 

 

 

□中部ベトナムにおける学校防災教育の能力向上支援プロジェクト

先行事業の成果をダナン市全域の小中学校に普及させ、防災教育を持続的に実施させるために、ダナン市の全7郡に1校ずつ防災拠点学校を設置し、教員向けの防災教育研修及び教員による防災教室の実施を支援しました。2011年9月から2013年9月まで実施した本事業では、防災教育の教育課程、防災拠点学校の教員による他校への教員研修の実施、教員による防災教育用の教材コンテストや防災ゲーム開発等より革新的な事業の実施に取り組みました。

 

ベトナム事業概要03

 

 

 

■ベトナムについて

ベトナムは、東南アジアのインドシナ半島東部に位置し、中国、ラオス、カンボジアと国境を接しています。人口は約8千7百万人、主要民族のキン族(約85%)と53の少数民族によって構成されおり、総人口うち75%が農村部に住んでいます(ベトナム統計2011)。国土は南北1,650km、東西600kmと縦に長く、首都のハノイが位置する北部には紅河デルタ、ベトナム最大の都市であるホーチミンが位置する南部にはメコンデルタが形成され、稲作が基幹産業の一つとされています。また中部高原地域ではコーヒーが栽培されており、ブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産量を誇っています。

 

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2013/01/16