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ヤンゴン日本人学校児童・生徒さん向け防災授業の実施【ミャンマー】

コロナだろうが、政情不安の中だろうが、台風や地震はやってくる。
この現実に対応するためには、その状況を否が応でも想像し、備えておくことが必要です。

5月18日、ヤンゴン日本人学校の防災授業(オンライン)にお招きいただき、事務局長の大津山光子が講師を務めました(2009年~2016年迄ミャンマーに駐在)。対象は小学2年生から中学3年生までの児童・生徒のみなさんで、講演のタイトルは「このときどうする?―いつかくるそのときのために」としました。

今はミャンマーと日本の移動が困難な状況にあるものの、両国を往復して過ごすことが想定されるヤンゴン日本人学校の子どもたちは、二つの国における災害リスクを学び対応することが必要になります。

日本もミャンマーも、地震や台風(サイクロン)、土砂災害等、自然現象としての「ハザード」としては共通することが多いです。一方で、建物の構造や、警報システム、何より公助(市町村や国政府の対応)の在り方が大きく異なるため、個人や学校、世帯として準備しておくべきものや対応方法が異なります。

一方の国の「当たり前」が「非常識」となる環境で生き抜くために、共通して言えることは「これをやったら助かる!」という「インスタントな方法」は何一つなく、普段からいかに周囲のリスクを把握し、備え、家族と話合って考える癖を身につけるかにあります。

今回、授業で紹介した「家族防災会議シート」や「地震がおきたらどうしよう?―わたしの部屋」の事例と意見交換を通じて、いざという時のための備えについて周囲と話し合い、考える機会となっていれば嬉しいです。
ヤンゴン日本人学校のみなさん、いつかリアルでお会いできることを楽しみにしています!

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2021/06/24

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