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まちあるきで魅力再発見!REDISCOVERながぬまっぷ【日本/長野】

普段は車で通り過ぎてしまうまちの景色も、改めて歩きながら観察すると、道端の花や香り、鳥や虫など、まちの魅力や課題を再発見できます。

 

3月3日~4日には、長沼地区を構成する4つの区を、それぞれの区長さん・副区長さんと共に「まちあるき」をしました。その目的は、2021年7月~10月にかけて住民の方々から寄せていただいた3色のりんご型カード「長沼の復興まちづくりんご」の声を、「ながぬまっぷ」として空間と紐づけ可視化すること。まちの魅力を資源として、課題解決と希望を実現する未来のまちの姿を絵地図にしてみました。

 

4区それぞれの境界線からまた別の境界線まで、まちを見つめながら歩くとそれぞれ15,000歩に及びました。印象深い場所をリストアップしてみたところ、164か所に達し、長沼の歴史文化遺産の豊富さ、美しい景色と共に水と共に生きる暮らしの工夫など、再発見と興奮の連続となりました。デザインを通じてこの「まちづくりんご」の声が形になることで、大人も子どももワクワクするような、まちの魅力と未来像が一目で伝わることを願っています。

2022年度には新しく長沼地区住民自治協議会の傘下に「まちづくり委員会」が発足し、具体的な計画作成の段階へと昇華されていきます。この「ながぬまっぷ」が長沼地区の住民の方々にとって、愛着・誇り・共感、そして主体性を促進するツールの一つとなれば幸いです。

 

暫定版の「ながぬまっぷ」とまちあるきの様子を一部ですが写真でご紹介いたします↓

 

赤沼区: 新幹線車両基地傍の浅川沿い堤防も歩きました。 裾花川の水が長沼地区まで引かれた養水を通って浅川に排水されています。

大町区: 1846年(弘化3年)に大町で発生した大火を契機に防火防災を願って日々続けられている御燈明番。長沼神社でタイミングよく出会いました。

津野区: 八幡神社横に善光寺平土地改良区理事長、全国ホップ農業協同組合長 渡邉氏の銅像がありました。全国に先駆けて長沼でホップ栽培が試作されたという記録が残っています。

穂保区: 長沼城の「天王宮」と呼ばれていた場所に、長沼城の跡地として石碑が遺されています。これから建設される防災ステーションの文化財発掘調査で、ここに確かにお城があり、城下町・宿場町としてのくらしがあったことが改めて証明されました。

 

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2022/04/12

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