【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

南海トラフ地震・大津波に備える:鳥羽小学校 教員研修会への講師派遣と避難経路の視察【日本・鳥羽】

SEEDS Asiaは、団体理事であり奈良教育大学准教授の及川先生がコーディネートを務める「アクサユネスコ防災・減災教育フォーラム」を機として、2019年度より三重県の鳥羽小学校と連携を深めています。鳥羽小学校は、大地震や巨大津波が襲来しても海の恵みを享受しながら持続可能な未来を築くため、「鳥羽っ子学習:命をつなぐ・鳥羽をつなぐ」を推進しています。

 

2020年度末の校内教員研修以降は、SEEDS Asiaのテクニカルアドバイザーである滋賀大学大学院教職員の岸田蘭子先生(元京都市立高倉小学校校長)が参加し、継続発展的にカリキュラム・マネジメントに関する研修が行われてきました。

 

2月8日には午前中に6年生の授業視察が行われ、地域の方々で構成される「学校運営協議会:コミュニティスクール」のメンバーと協力して授業が行われていました。児童が鳥羽市への観光客データを分析し、その課題解決のための方法について地域の方々と意見を交換する姿は、大変頼もしく、学びを重ねてきた確かな自信を感じました。

 

先生方による授業事後検討としてグループ協議や発表が行われた後、岸田先生から「カリキュラム・マネジメントの充実のために―パフォーマンス課題を軸に単元を構想する鳥羽っ子学習―」の研修が行われました。また、SEEDS Asia事務局長の大津山からは1月17日に実施したMy Hometownアジア子ども会合のアンケート結果から見える鳥羽小学校の特徴などについて共有しました。

 

研修会後は、ハザードマップの予測には限界があり災害には常に「想定外」があることを踏まえ、改めて避難ルートの視察が行われました。学校周辺の土地の成り立ちを示す土地条件図など、多様なデータを踏まえ、今後もより安全な避難に向けた検証の必要性が確認されました。また南海トラフについては、臨時(警戒)情報への対応についても、その対応方針などを予め関係者間で共有しておく必要性もあります。SEEDS Asiaは教育と共に進める学校防災管理の分野に今後は微力ながらもお手伝いができればと考えています。

今年度もWhole schoolで持続可能な社会をつくる担い手の育成に、微力ながらかかわりを持たせて頂いたことに感謝の気持ちで一杯です。

改めて鳥羽小学校の皆様、鳥羽市教育委員会の皆様、地域の方々に感謝申し上げます。

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2024/02/14

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