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神戸学院大学 社会貢献論II/社会防災特別講義への講師派遣【日本/本部】

7月12日、神戸学院大学現代社会学部社会貢献論II/社会防災特別講義にご招待いただき、事務局長の大津山光子が「『よりよい復興』はみんなのもの?ー「縁助」を通じた災害に負けないまちづくり・人づくり―」をタイトルとしてお話しました。

 

世界共通の課題である気象系災害が激甚化・頻発化する中、リスクの不均衡・再生産(災害被害に遭いやすい地域に脆弱な人が集まりやすい上、復旧・復興の遅れにより再び災害に遭うリスクが高い構造)による地域・住民間の格差拡大がますます深刻化しています。講義では、事業で関わっているミャンマーと日本の洪水常襲地帯での災害の記録と暮らしの工夫について紹介し、地域の知恵として脈々と引き継がれてきた住まいの在り方や助け合いの仕組みと共に、さらなるリスクへの対応に向けた外部からの支援の重要性を伝えました。ミャンマーヒンタダ地区からは住民の災害能力強化やインフラ整備を行うことでリスクの不均衡に対する挑戦する事例、日本からは長野市長沼地区での事業を紹介し、縮退化する日本の中でどのようにリスクを抱える地域を持続させていくか、その模索事例を紹介しました。

 

日本と海外における復興・防災支援の相違点を理解しながらも、講義を通じて世界共通の課題とリスクの不均衡とその再生産を断ち切るためのNPO/NGOによる活動について、理解を深める一助となっていれば嬉しいです。
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2021/08/06

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