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神戸学院大学「国際協力実践論」にてお話しました

7月14日、神戸学院大学ポートアイランドキャンパスにて、江田英里香 教授がコーディネートをされている「国際協力実践論」の一コマを事務局長の大津山光子が担当しました。講義タイトルは、「複合化・多発化する災害を生き抜くために ―公助ガチャとNGOの役割を考える―」です。


日本では、防災の多くが「公助」によって支えられていますが、その内容には地域差があります。そして、国境を越えれば公助そのものが機能していない、あるいは圧倒的に不足している地域があります。このような中、気候変動の影響で災害は頻発し、政治的要因とも絡み合うことでリスクが増幅し「複合災害」が発生しています。


このような中、SEEDS Asiaがどのような支援を、どのように届けているのかについて、現場での実践を交えて紹介しました。災害直後の命をつなぐための「花束の支援」、 そして、将来的に命を守るための力を育む「種の支援」(防災教育や能力強化)をキーワードに、支援の多様性とその意義について紹介しました。


講義の最後には、政治学者 丸山眞男氏の言葉「権利の上に眠るもの、保護に値せず」を紹介しました。
民主主義の下では、公助は本来「ガチャ」ではありません。しかし、民主主義の中で与えられた権利を行使しなければ、その公助も守られないことがある。週末の選挙にはぜひ足を運んでほしい、とメッセージを送りました。

学生の皆さんが、自らの権利・立場から、災害や社会の課題に目を向け、与えられている「あたりまえ」を考えるきっかけになっていれば幸いです。