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【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia 【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

SEEDS Asiaでは、防災や環境・気候変動への理解を深めるために、さまざまな研修や、
教育・交流・実践プログラムを実施しています。
このページでは、実際にスタディツアーや国際交流、教員研修などに参加した子どもたちや
先生方の声をご紹介します。
現地での気づきや学び、行動の変化など、言葉のひとつひとつに未来へのヒントが詰まっています。
地域と世界をつなぎながら、「次の一歩」を踏み出す力が育まれていることを、ぜひ感じてみてください。

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インターンに参加したきっかけ

大学院での学びをより具体的なものにしたいと思ったことが、インターンに参加した一番の理由です。現在、イギリスにある大学院で防災を学んでおり、授業では危機管理計画の立案やその実行、ジェンダーと災害の関係など、理論的・学術的な視点から災害を捉える機会が多くあります。その一方で、「実際の草の根の現場では何が起きているのだろう?」という疑問や関心が常にありました。日本では会社員として働いていた経験がありますが、防災やNGOの活動に関わったことはなかったため、その世界を知ってみたいという思いもありました。そこで、防災教育や情報発信といった自分の関心分野に草の根から関われる団体をインターネットで探したところ、SEEDS Asiaの活動に出会い、インターンに応募しました。

インターンとしての業務内容

リモートでの参加だったため、オンラインでも対応可能な業務を中心に担当させていただきました。主には、SEEDS Asiaが2021年から毎年1月に主催している「My Hometown 子ども会合」の報告書作成を担当しました。
また、SEEDS Asiaのホームページで公開されている「アジア防災クイズ」の作成にも携わりました。気候変動、洪水、地震といった幅広いテーマについて、どんなことを知ってもらいたいか考えながら、できるだけ論文などでまとめられている知見もわかりやすく取り込みつつクイズを作成しました。

参加してよかったこと

防災には、政策立案から地域の取り組みに至るまで、政策から個人の実践に至るまで、さまざまなステークホルダーが関わっています。今回、最も草の根に近いレベルで活動する団体に参加させていただいたことで、自分が将来的にどのレベルで活動していきたいのかをより具体的に意識するきっかけになりました。活動中、特に印象に残っているのは、インターン中に発生したミャンマーでの地震です。SEEDS Asiaのつながりを通じて、ミャンマー人留学生から現地の様子を直接聞く機会をいただき、防災に関する情報の伝え方や、災害に対する人々の脆弱性について改めて考えさせられました。この経験を通じて、「正確な知識を通じて人々の脆弱性を減らす」という自分自身の目標を再確認することができ、今後、キャリアを築いていく上で貴重な経験になりました。

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University College London
Risk and Disaster Reduction 学部修士課程

A・Mさん

私は2025年1月から約5か月間、SEEDS Asiaでリモートインターンとして活動に参加しました。

インターンシップに参加した感想

インターンシップでは、ミャンマーヒンタダ地区における地域調査レポートの和訳業務を行いました。業務を通じて、事業実施前に住民参加のディスカッションおよび調査を行い、課題を可視化、目標を明確化させることが重要であると、学びを得ました。特にアジア圏では、多種多様な文化・宗教に応じた、地域毎のニーズに合う支援が必要であると考えます。また、資料や論文を閲読する中で、自然災害リスクに対する地域レジリエンスの強化ならびに飲料水となる井戸水の汚染への対策は、ミャンマーに限らず、アジア圏の多くの地域が抱える共通課題であると認識しました。技術支援に加え、災害や衛生に対する地域住民の意識の啓発および人材育成活動を行い、地域住民自身による安全な地域社会の維持を促す包括的な支援が必要であると、新たな知見を得ることができました。和訳作業を通じ、英文の読解力および英文を自然な日本語に訳す能力が向上した点も、私にとって、大きな収穫であったと考えています。

私は建築学を専攻しており、卒業後は大学院への進学を考えています。これまでは、住民や行政との対話を通じ、建造物の保存や景観の整備を行う、いわば定性的なまちづくりに取り組むことを考えていました。しかしながら、今回のインターンシップを通じ、途上国においては、災害レジリエンスの強化に向けた数理的データの分析およびシステムの構築等、定性的かつ定量的なまちへの対峙が必要であると気が付きました。また、防災分野での支援にさらに興味を抱いたため、今後は、社会や文化が異なる諸外国、特に、災害リスクの大きいアジア諸国に焦点を置き、災害機構の究明および災害低減技術分野での研究に携わりたいと考えています。今回のインターンシップの経験を活かし、建築単体にとどまらず、水質管理やインフラ整備等、幅広い知見を持ちまちに対峙できる人材となるよう、学習を進めていきます。

【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

新潟大学工学部工学科建築学プログラム

F・Tさん

5月から7月まで、インターンシップとして受け入れていただきました。私は、地元である新潟県三条市が、7.13水害をはじめとし、度々水害に見舞われてきた地域であることから、水災害について興味を抱いてきました。また、東南アジア地域への3度の渡航を経、途上国支援の現場に立つという目標を抱き、今回、日本およびアジア圏で防災事業を展開する認定NPO法人SEEDS Asiaの活動に携わらせていただきました。

わたしが防災に興味を抱いたのはごく単純な理由からです。それは、防災について何も知らなかったからです。
私は能登半島沖地震を経験しました。災害なんてまあ来ないだろうという甘い考えをしていたため、災害への備えも十分ではなく、自宅の近く以外の避難所も知らない状態だったため、避難時にはたいへん苦労しました。しかし、このままでいいのだろうかと思いながらも特に知識をアップデートすることもないまま大学に進学しました。

そんな中、大学の授業を通じて、SEEDS Asiaの理事である及川先生、そして事務局長の大津山さんに出会い、防災について改めて深く考えるきっかけをいただきました。災害を特別視しているからこそ生まれる考えを払拭し、日常に防災を取り入れていくべきではないかと感じるようになりました。現在は、日本国内における避難所運営や、草の根レベルで行われている地域に根ざした防災事業に強い関心を抱いています。

SEEDS Asiaでのインターンでは、ここでなければ決して経験できないような、たいへん貴重で、たくさん考えさせられるような体験をさせていただいています。過去の経験だけで語ることがないよう、知識と実践の両側面から日々学びを深め、防災・減災活動に少しでも貢献したいと思っております。

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奈良女子大学 2回生

S・Kさん

2025年3月から現在、インターンシップとしてSEEDS Asiaの活動に携わらせていただいております。

高校生のスタディツアーに参加した生徒の感想

兵庫県立姫路商業高校2年生

フィリピンへのスタディツアーを含むこの交流プログラムに参加させていただいたお陰で、本当貴重な体験をさせていただきました。
気候変動についてはスマホで調べれば沢山情報は出てきますが、やはり実際に訪れて話を聞き、地球温暖化による現状を目の当たりにすることで、地球温暖化対策を私たちが必ず解決していかなければならない、そしてこのことを未来に次世代にも伝えていかなければいけないと強く感じることができました。
また、私たちがどのようにしたら学校でもみんなが取り組んでくれやすくなるのか頭を悩ませていたのですが、フィリピンと交流していくにつれて、ゴミ箱の分別など身近なところから考える案を聞いてこのような解決方法があるのかと新しく学び、これからの活動に繋がるような案が多かったです。

また、英語は少し分かる程度で話すことに全く自信がなかったのですが実際に喋るとみんなが頷いて聞いてくれて、また、このように話すんだよと教えてくれたり、沢山反応してくれたお陰で英語を話すことへの自信がつくようになり、楽しく話すことができるようになりました。
また、自分がどのような人になりたいのか悩んでいたのですが、このプロジェクトを進めているうちに、私からこの気候変動のことを伝えられるような、日本と海外を繋いでいけるような人になりたいとはっきり決めることができました

フィリピン フィリピン国ボホール州イナバンガ北校

So thankful and lucky as part of this program, because of this, it doesn't only help us to take actions for the environment but it helps us/me to be better and it helps for my growth and development as a student/youth.
And it drives me to do good actions that help for having changes in our environment

6年生/三重県鳥羽市

マイホームタウン子ども会合に参加して:
初めて知った事が多くて、色々すごく驚きました。他のまちのことを知れて、もっと知りたくなりました。
こういう機会を開いてくださりありがとうございました。

6年生/兵庫県豊岡市

マイホームタウン子ども会合に参加して:
季節が日本より多かったり、給食がないところやあったとこもあったり、色々な学校があったけど、
どの学校も地震や災害から乗り越えていて、どの国も協力して今も頑張っているということが実感できて、とても素敵だなと思いました。
英語でしゃべるのは難しかったけど色んな国の色んなことを知れて楽しかったです。

6年生/兵庫県佐用町

マイホームタウン子ども会合に参加して:
他の国やおんなじ国でもやっぱり全然違うかったので町の紹介を聞くのがとても楽しかったです

6年生/京都市

マイホームタウン子ども会合(日印)に参加して:
今日はこのような日印こども会合を開いてくださりありがとうございます。
ほかの小学校の人たちと交流ができてもっと自分のまちがもっと好きになりました。

6年生/京都市

マイホームタウン子ども会合(日印)に参加して:
インドの方たちと交流することはあまりないから、こういう機会で交流してお互いの川のことも知ることができて、
貴重な体験ができたので良かったです。ありがとうございました!

教員研修に参加した先生の感想

(三重県鳥羽市)

避難経路を確認しながら本当に安全なのか考え直す機会になりました。また、地域の方たちを巻き込んで話し合う必要があると感じました。
私たちは、今の校区しか知らないので、昔の土地のつくりなどを考えると今の避難経路は安全じゃないかもしれません。色々な場面を想像しながら考えていくべきだと思います。
この機会があったからこそ私自身も南海トラフの臨時情報を受けて家族と避難経路を確認したり防災バッグの中身を見直したりする機会になりました。

(三重県鳥羽市)

「学校安全」について今まで詳しく学ぶ機会がなかったので、とても勉強になりました。学校、校区の災害リスクについて改めて知る機会にもなりました。
地図やハザードマップ等、様々な資料に基づいて、多角的な視点でリスクを考慮しながら避難経路を検討していくことが大切だと感じました。

(三重県鳥羽市)

避難経路を確認しながら話し合ったことで、避難時に有効な場所や危険な場所について改めて考えることができました。
鳥羽小が建てられている土地の様子についてデータをもとにして考えることで、これまで考えられていなかった視点で課題が見えてきました。
今後、様々な場面での避難を想定して、子どもたちと一緒に地域を巻き込んだ災害時の避難について考えていくことが必要だと思いました。
まずは、職員全体で理解を共有して、今後の命をつなぐ取組にいかしていきたいと思います。

(三重県鳥羽市)

避難経路や避難場所について、以前から「変更すべき」と考えているだけで後回しになってしまっていました。
命に関することなので最優先ということが分かっていながら日々の授業などを優先してしまっていることを改めて反省しました。
今回のような職員全体で考える、専門の方の視点やご意見も伺える機会があり、大変ありがたかったです。
ここからさらにPDCAサイクルを繰り返していくことが大切だと思いました。