【認定】特定非営利活動法人SEEDS Asia

京都大学大学院インターンによる気仙沼滞在報告(その6(了))

SEEDS Asiaでは、3月11日~3月22日の2週間、京都大学大学院生をインターンとして受け入れました。インターンが見聞きして感じた、気仙沼の現状です。

 

 

3月19日

 

今日は、気仙沼での研修の最終日でした。

 

約1週間ほどの、短い期間でしたが、被災地の現状を現地の方から聞く、という貴重な経験を得ることができました。

 

地域のコミュニティを通じて、震災復興を目指すことの意味は、被災地に住んでる方の想いを受け取り、それを地域の未来に結び付ける、ということだと思います。

 

今回訪れた気仙沼では、津波によって、多くの方々が被災されました。

 

ですが、行政区のような地域レベルに目を向けると、被災の程度が地区により違うこと、それにより、住民の方の求める支援や、その対応速度も異なります。

 

同じ自治体にあっても、復興に向けての意見が食い違うので、市全体で意見をまとめていくことも簡単なことではありません。

 

しかし、住民の方々の想いの根底には、将来気仙沼に生きる子どもや孫たちのために、誇りを持てる地域にしたい、という気持ちがあります。

 

そうした気持ちを汲み取り、住民の方々全員が納得出来るまちづくりのプランを考えるお手伝いをすることが、コミュニティを通じた震災復興における大きな支援の一つだと思います。

 

また、今回の震災で、「公平性」という言葉がよく使われました。

 

被災の程度により、不公平にならないように、支援に差をつけないという考えが表れていますが、地域に住む人々は皆、被災者です。

 

震災から2年経った今、我々は被災地に住む全ての人が「公平」に幸せを感じることができるまちづくりを、掘り下げて考える段階に来ていると思います。

 

そのためにも、広く被災地の現状を知り、情報を共有する。何より、地域の方々と触れ合い、文化や伝統、これまでの歴史を知ることで、地域の未来につながる今を考えることが出来るのではないか、と思いました。

 

<京都大学大学院インターンによる気仙沼滞在報告>

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2013/04/02

各地からの活動報告