神島小中学校発!島ぐるみの防災まちづくりへ

鳥羽市の神島という離島で、学校から地域全体に防災のムーブメントが広がりつつあります。
その中心となっているのが、神島小中学校学校運営協議会。学校と地域をつなぐ組織です。
9月26日(金)には防災イベント「あなたの『防災』をおしえてください」を開催されるそうで、この度ご案内をいただきました。朝から夜まで盛りだくさんの、真剣かつ面白いイベントなので、ここで少しばかりご紹介します!
先生たちの夏休みから学ぶ防災(3限目)
この時間では「先生たちの夏休み」と題し、神島小中学校の先生方が夏に学んできた防災について報告します。神島小中学校では、夏休みの間に養護教員さんや事務職員さん、そして先生方など総勢8名が能登への視察研修(7月末)の他、リレー講座と松原市・亀岡市での視察研修(共に8月)などに参加されていました。先生方が見てきた「安全なまち・学校づくり」のヒントが、どのように子どもたちに伝えられ、学校やまちの実践に生かされていくのか、とてもワクワクします。
みんなで取り組む学校安全点検(4限目)
続く4限目は「学校って安全?みんなでやろう学校安全点検」という時間が設けられています。子どもたち、保護者、地域の方々など、島に暮らす誰もが参加できる形で実施されます。危険個所を見つけ出し、「どうすれば安全になるのか」をみんなで一緒に考える取り組みは、防災リレー講座の第一回研修にもあったソーシャルサポートの認知を高める大切な一歩です。早速に学びを実践へと昇華される姿に、防災意識の高さと学校運営協議会のチーム力を窺い知ることができます。
地域と子どもたちのワークショップ(5–6限目)
午後にはSEEDS Asiaの出番をいただき、子どもから大人まで参加できるワークショップを行います。
「今の神島」「これからの神島」について、日々の暮らしの課題や災害への不安だけでなく、島の魅力や誇りをどう発信し、どう守っていくのかを、世代を超えて語り合います。防災をきっかけに“協力し合う地域の力”が可視化され、これからの課題解決へのヒントが見えるような場となることを願っています。
夜の部:学校運営協議会との語り合う時間
さらに、夜にはSEEDS Asiaの鳥羽市さんとの連携事業の簡単な説明に加え、学校運営協議会や鳥羽市防災危機管理課のご担当者の方とともに、昼のワークショップと連携協定を踏まえた「これからやりたいこと・できること」を話し合う場が設けられます。地域の声を可視化し、学校・まち・行政間で共有しながら、島の安全や未来をみんなで形づくっていくための話し合いをする機会です。
神島小中学校と共に島ぐるみで防災と未来を考える一日。
ここから防災が「特別なこと」ではなく、「日常の延長」として島の文化になっていく。
そんな未来への力強い一歩が、この日から加速することを願って訪問します!

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