鳥羽小学校 夏季特別研修会への講師派遣

7月24日、鳥羽市立鳥羽小学校で夏季特別研修会が実施され、SEEDS Asiaのテクニカルアドバイザーである岸田蘭子教授(滋賀大学)と、大津山光子(事務局長)が講師として参加しました。
午前の部では、大津山光子が「鳥羽小学校の学校安全をみんなで考える―ハザードハントで一歩進める備え」という講義を行いました。研修前に校内の全教職員の方々に協力いただき収集した「ヒヤリ・ハット」の共有、そして安全点検のバージョンアップの必要性について議論し、その後、新たな視点で安全点検を全員一斉に隅々まで実施しました。これにより、危険箇所や修繕すべき場所を平面図に可視化し、今後のアクションプランの基盤がつくられました。新しい安全点検の手法を使うと、何らかの異常・課題が発見された箇所は全部で24箇所、軽微な異常は33箇所ありました。実践を含めた研修を経て、管理職の先生からは「『新しいメガネ』で今まで見えなかったような部分が見えるようになった。また、学校の安全計画・危機管理マニュアルなどの改訂にも取り組んでいきたい」というお話がありました。
なお、今回の研修では、CANON さんからご寄贈いただいた大型プリンターを活用しました。事前に教頭先生から学校の平面図・敷地図を共有いただき、印刷して点検の結果を図面上に可視化していきました。この大型プリンターはこれからも様々な研修で大活躍していきそうです。
午後の部では、岸田蘭子教授が「自律的・協働的な学校づくりをめざして:授業づくりから持続可能なパールカリキュラムを検証する」という講義を行い、グループ協議が行われました。
鳥羽小学校では、総合の時間を軸にした「鳥羽っ子学習」の一環として、「命をつなぐ子 鳥羽をつなぐ子:人や地域とつながる力をつけて未来を創る」というテーマで、科目・学年横断型の学びを進められてきました。今後も、地域と学校が連携し、命を守り、そして持続可能な地域の未来をつくる活動が継続されるよう、しっかりと後方支援に努めてまいります。
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