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鳥羽市×SEEDS Asia第2回防災リレー講座を実施しました

鳥羽市とSEEDS Asiaは、9月3日に防災リレー講座の第2回を開催しました。常葉大学の山根悠介教授(博士・理学、気象予報士)を講師としてお招きし、「普通を知って、異常を知る:気象系災害への備えー日常の観測が命を守るチカラになる」をテーマにお話をいただきました。学校の先生方や学校運営協議会メンバーの方々、消防団や自主防災会の方々など、約50名の方々にご参加いただきました。


山根先生からは、気象観測や気象庁のデータを活用した防災の重要性についてご講義いただきました。
「普通を知って、異常を知る」という視点から、平均値などのデータ比較と共に、日常の天気の記録や体感を通じて異常に気づく力を育てることが、命を守るための判断と行動に直結するとのお話がありました。また山根教授は、SEEDS Asiaがフィリピンで展開してきた気象教育の推進に係る事業にもご指導・ご協力をいただいており、気象観測を通じて防災に係る行動変容と共に、地域の人々が自分たちの暮らす土地への愛着を深め、災害への備えにつなげている実例も合わせてご紹介をいただきました。


また、前回と同じように講演後は鳥羽市防災危機管理室、そして教育委員会指導主事も合わせてパネルディスカッション形式とし、まずは事前に参加者から届いていた質問に対する山根先生からの回答をお話いただいた他、鳥羽市教育員会の指導主事2名の先生、防災危機管理室より一名にもコメントなどをいただきました。鳥羽市内の学校における気象教育の実践状況を踏まえた今後のタブレット端末の活用の可能性や、漁業や農業関係者や離島ならではの気象情報の重要性などが共有された他、防災情報を発信する行政として、市民の方々や次世代の子どもたちに願っていることなども共有いただきました。


講座終了後、参加者からは、下記のような多くの気づきや感想が寄せられました(PC画面でPDFをご覧いただくことができます)。


昨今の気象系災害の激甚化・多発化の中、鳥羽市の中でもひとたび強風や嵐になると陸への物資へのアクセスを失う離島で暮らす方々にとって、気象情報は重要なライフラインの一つであり、その気象情報の活用は重要なライフスキルでもあることの認識を共有することができました。

鳥羽市とSEEDS Asiaは、今後もリレー講座を通じて、地域・学校・行政の方々の学びと連携の強化に努めて参ります。

なお、オンラインでご参加いただいた皆さまには、音声発信に不具合が生じてしまいましたことをお詫び申し上げます。

本事業は、鳥羽市と認定NPO法人SEEDS Asiaが締結した協定に基づく共同事業「地域への愛着を基盤とした地域と学校の連携による学校安全事業]の一環として実施し、一般財団法人日本民間公益活動連携機構およびジャパン・プラットフォームによる支援を受けています。ご参加・ご協力をいただいたすべての皆様に感謝を申し上げます。