セブ島沖北部地震への緊急支援:ボゴ市バンバン小学校での第1号遠隔・自宅学習拠点設置完了
11月28日、ボゴ市内の中継地に一旦38校分の物資を保管したあと、私たちは最初の支援校となるバンバン小学校へ向かいました。途中には長閑な田園風景が広がっていましたが、到着すると、学校の建物はすべて使用できない深刻な状況が広がっていました。

今回、自習学習の先生の作業拠点となる 「青空職員室」第1号 を設置したバンバン小学校で、現在の学校の状況や、今回お届けした物資の活用についても先生方にお話を伺いました。校長先生からは「外でしか作業ができなかったので、テントを含めた今回の支援物資はとても有難です。遠隔・自宅学習を始めたところなので、教材作成やプリント配布・回収がしやすくなりました」との言葉もいただき、子どもたちの遠隔・自宅学習の拠点整備を目的とした物資一つひとつを、先生方は大変喜んで受け取ってくださいました。

厳しい環境の中で、先生方も被災されながら、子どもたちの学びを止めないために懸命に取組み始めている様子が伝わってきます。ポータブル電源とテントの入手が今でもかなり困難となっており、バンバン小学校にもポータブル電源は調達後再度お届けに行くこととしております。
まずは配布を開始できたことに、チーム一同ほっと胸をなでおろすも束の間、バンバン小学校は、今回の緊急支援の対象となる 100校のうち最初の1校 です。残りの99校への支援についても教育省や学校の先生方と密に連携し、チーム一丸となって順次進めてまいります。
今回、物資調達の目途が経ち、関係機関との調整、今後の流れが確立したため、一旦本部職員は日本に帰国し、現地スタッフで進めます。今後も、現場の状況や支援の進捗を随時お伝えしてまいりますので、引き続き温かいご支援とご関心を賜れますと幸いです。
本事業は、個人寄付に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF)「フィリピン・セブ島沖地震被災者支援2025」プログラム「セブ島北部における教育継続に向けた教職員の拠点設置支援事業」として実施しています。
なお、遠隔・自宅学習をプリント学習で進めているため、A4用紙のニーズが非常に高くなっています。引き続き皆様のご支援をどうかよろしくお願いできますと幸いです。セブ島沖北部地震へのSEEDS Asiaを通じたご支援はこちらから受け付けています。
https://www.seedsasia.org/support#donate